『モルギアナ』（1972年）
- ASIN:B0001926D4
- 製作国:チェコスロヴァキア/99min
- ジャンル:サスペンス*1
- 監督： ユライ・ヘルツ
- 撮影： ヤロスラフ・クチェラ
- 出演： イヴァ・ヤンズロワ
無理やりうｐ。あとで加筆しますー。
【ネタバレ】
GOTHの雰囲気って、馴染みがないせいもありちょっと苦手だったし、DVDのジャケの右側のヴィクトリアがちょっと怖かったので、（見た後では愛着すらあるのですが・・・）観るのを後回しにしていたのですが・・・この作品、かなりツボでした。（チェコびいきなので参考までに。うっかり買って面白くないぞー、なんて苦情はナシでお願い致しますル。）
この映画、父親の遺産を巡って、無邪気でモテモテの妹、クララを毒殺しようと企てる高慢ちきな姉、ヴィクトリアとが織り成すゴタゴタ劇です。（うわ〜簡略しすぎ。）
白鳥を追いかけて、ドレスを着たまま池の中へジャバジャバ入って、『白鳥さ〜ん』とか言っているクララにまいってしまいますが、それより凄いのは、やはりヴィクトリア。下男とメイドの情交を覗き見し、何を思ったのか、下男に自分の着替えを覗かせるシチューエーションを演出しておきながら、見られたら凄い剣幕で睨みつけるわ、下男には鼻で笑われるわで、しょっぱなから？？？の連続。あと、裸で爽やかに海水浴を楽しむメイドを、真っ黒な衣装と、凄いボリュームの髪の毛、極限まで細く書かれ左右繋がりそうな眉にコッテリしたアイメイクのヴィクトリアが覗き見するというミスマッチ映像も必見。ヴィクトリアはメイド達の楽しげな雰囲気に突然苛立ち、とんでもないことをしでかし奇声にも似た高笑いを残して逃走する〜イヒヒヒヒ〜。ほかにも、海辺の崖の上での、醜い殴りあい＆もみ合い、毒殺実験有りと見所満載で挙げていたらキリがないです。
ライナーには、覗き趣味・他人の若さに嫉妬・おまけに強欲と三拍子揃ったヴィクトリアと表現されていますが、ホント人間の醜いところを、映画の中で全てぶちまけていますー。ただ、こんな女性がいたら怖すぎるだろ！！と思いつつ、不思議とヴィクトリアのダメさに愛着が湧いていたりします。（なぜだ？？？）最後は、チェコ映画によくある？！、ご都合主義的ナ素敵なラストを迎えることになるので、お子様も安心して見られますよ。（ウソ、トラウマになるかも。）
追記：あと、ヴィクトリアが、途方に暮れて海に入っていくシーンはかなりショッキングです。黒尽くめの衣装はずぶ濡れだし、ボリューム満点のカツラは波の衝撃でズレるは、目の周りの物凄いメイクは流れ落ちるわで、かなりの衝撃映像でございまする。心臓が弱い方は、見ないほうが良いかもしれませぬ。
[上映情報]チェコ怪奇骨董幻想箱＠UPLINK
- 5/29(13:30)
- 『モルギアナ』(1972年/99分)
- 5/28(13:30)
- 『カルパテ城の謎』(1981年/99分)
