アリス

unun2004-07-12

  • チラシサイズ:B5
  • ヤン・シュバンクマイヤー
  • 扇町ミュージアムスクエア(現在閉館)
  • 上映期間:1990年5/25(金)〜5/31(木)
  • NEXT→id:unun:20040714

祝『シュヴァンクマイエル映画祭2004』開催[7/17〜]。というわけで、ヤン・シュヴァンクマイエル関連のチラシ画像UP企画第1弾!!。
週末からシュヴァンクマイエル映画祭2004がはじまるので、テンション上昇ぎみです。(友人曰く、自分がテンション上げれば上げるほど、周りはテンション低くなるという話ですが・・・)テンション上昇ついでに、ネタがない日はヤンのチラシ画像をちまちまUPしていこうと思います。(譲ってもらったりしていたら、結構集まったので。ただ、UPすればするほど見る人のテンション下がるかもしれませんが・・・w)
まずはヤンの『アリス』 のチラシから。これを手にしたとき、戻れないところに辿り着いてしまったかも・・・と思ってしまった一品。これは扇町ミュージアムスクエア(現在閉館)*1で上映されたヤンの『アリス』のチラシ。上映された年数が表記されていないのですが、上映期間5/25(金)〜5/31(木)と、『OMS(扇町ミュージアムスクエア) 5TH ANNIVERSARY』 書かれていることから推測できそう。
アリスの製作された1987年以降、5/25が金曜日なのは『1990年』と『2001年』 。チラシの古さから『2001年』 っていうのはないだろうと思いつつも。念の為に、扇町ミュージアムスクエアについても調べてみました。(ヒマ人??)

OMSは、大阪ガス株式会社(社長:野村 明雄)が遊休不動産の活用事業として、昭和60年(1985年)3月に事務所ビルを改装し、地域社会・若者文化への貢献を目的とした暫定施設としてオープンしました。(以下略)
(扇町ミュージアムスクエアの閉館記事より)

オープンが1985年なので、5周年記念にあたるは『1990年』。というわけで、チラシに表記されていないのですが、年代は『1990年』と断定。(チラシヲタ領域に突入?!)

余談:ちょっとレアかなと思うのは、ヤンの表記が、『シュヴァンクマイエル』でも『シュワンクマイエル』でもなく『ヤン・シュバンクマイヤー』。『ヤン・シュバンクマイヤー』と言えば、ヤンへのオマージュ作品として知られるクエイ兄弟の『ヤン・シュバンクマイヤーの部屋』。シュヴァンクマイエル作品の日本上陸は『サントリー東京国際ファンタスティック映画祭'88』での『アリス』上映が初なのだと思うのですが、(間違っていたらごめんさない。ちなみに、パンフに記載されているヤンの表記も『ヤン・シュバンクマイヤー』)クエイ兄弟はその前の年、87年に作品が上映されていて(『ベンヤミンタ学院』パンフ参照)シュヴァンクマイエルよりも前に認知されていたみたい。右上のチラシの表には、

東京国際ファンタスティック映画祭'88で大絶賛!あの『ストリート・オブ・クロコダイル』を凌ぐ鬼才シュバンクマイヤーが贈る人形アニメの傑作。

と書かれていて、ブラザーズ・クエイの代表作『ストリート・オブ・クロコダイル』が引き合いに出されていることからも(『あの』っていうのがポイントですね。)、そのことは伺えます。87年にどういうプログラムでクエイ兄弟の作品が上映されたのかは分らないのですが、『ヤン・シュバンクマイヤーの部屋』も上映されていたとすれば、88年の『アリス』上陸時のヤンの表記(『ヤン・シュバンクマイヤー』)は、この作品に倣ったのかもしれませんね。(勝手な推測です。詳しい方間違ってたら教えて下さーい。)
余談:右上のチラシ[1990/5/25〜5/31]と同年に川崎市市民ミュージアムで[1990 10/2〜14]に行われた『ヤン・シュワンクマイエル映画祭』では『シュバンクマイヤー』から『シュワンクマイエル』に変わっていますね。

関連:
サントリー東京国際ファンタスティック映画祭'88
会期: 1988年10月21日(金)〜10月28日(金)
会場 :渋谷パンテオン東急レックス(レイトショー)
http://tokyofanta.com/archive/view.php?id=27
↑↑↑予告編の途中に入るアリスの映像は必見。

関連リンク:
『シュヴァンクマイエル映画祭2004』[2004.7.17-8.13]
『シュヴァンクマイエル映画祭2004』Eプログラム『アリス』
『川崎市市民ミュージアムで開催された企画上映一覧』