直島に地中美術館がオープン

unun2004-07-21

瀬戸内海のアートアイランド直島に7月18日、地中美術館がオープン。どこからでも海を見渡せたベネッセハウスとは一転してその名の通り地中のなかの美術館。詳細はトップシークレット。ウォルター・デ・マリア、ジェームズ・タレル、そしてクロード・モネの3人の作品が安藤忠雄建築にどうおさまるのか。待ちきれない人は、ボランティアに応募してみるのもテかと。
(ユトレヒトより)

以前、地中美術館が完成したことをユトレヒトのニュースで知ったのですが、気が付いたら18日にオープンしていました。(冷汗)

実は、生まれてから2歳過ぎまで直島で生活していました。幼すぎてその頃の記憶はないのですが(笑)。家族の会話で『直島』という言葉が頻繁に使われるので、なんとなく興味はあったのですが、聞く度に???の連続。
そのうち、色んな雑学を吸収していると、『直島』って結構良さそうだなってことを知ることに。建築家の安藤忠雄氏によるベネッセハウスもいいですが、使われていない民家の床をぶち抜いて、赤、緑、黄の125個のカウンターを室内の床に張った水の中に設置した宮島達男による『角屋』、(ちなみに1から9まで数を刻むカウンターの速度は125人の町民が決定。)暗闇の中で目が慣れるまで10から15分くらい待つと仄かな光が浮かび上がる、ジェームズ・タレル×安藤忠雄による『南寺』。(ちなみに建築物には直島伝統の焼杉を用いている。)あと、民家を改装して床から10cm程度スリットを開けたところから入る日光の反射によってオブジェクトを光らせ、不思議な世界をつくり出す内藤礼による『ぎんざ』などの『家プロジェクト』に興味津々。あと今あるかどうか知らないのですが、『文化大混浴』と題したアートプロジェクト?!。これは海辺に設置されたジャグジー風呂で1時間の貸切制。どこがアートなのかは微妙で分りづらいですが、波の音と星空を眺めながらジャグジーってちょっとステキです。自分が2歳過ぎまで育った場所にも興味があったので、これは行くしかないと思い2002年の9月に実際に行きました(笑)。もう結構前ですね。
そのときの旅行は、万博公園エキスポタワーが解体される前に一度見ておきたかったので大阪まで夜行の高速バスで行き、(余談:そのときは、内装とか好きだったので、grafにも行きましたよ。ちなみに、強引にチェコと結びつけるなら、grafgmでは過去に『チョコっとチェコ!』 と題した上映があったようです。)大阪から岡山まで新幹線、そこから鈍行で宇野港まで行き、フェリーで20分くらいかけて直島に到着。島は確か100円で乗れるバスがあったので、それで移動し宿泊予定のテントやパオのあるシーサイドパーク へ。(確か一泊4000円くらいだったはず。安藤忠雄氏によるベネッセハウスは高くて泊まれませんでした。)このシーサイドパークは直島の南側に位置します。
直島は香川県の島なのですが、岡山の方が近いので南側に廻ると、香川県のある四国は遠くの方にかすかに見える感じ。ちょっと離れた南国にでもバカンスに来た気分が味わえます(笑)。島にはゆるい空気が漂っているので、気分転換にはもってこいだと思います。
前フリが長くなりすぎましたが、自分が直島に行ったときには、もともと卓球場だったところを改装してつくった『ピンポンギャラリー』というのがあって(今もあるかどうかは知りませぬ。)そのとき展示されていたのが、『地中美術館』関連の資料だったんです。(上の写真はそのときのもの。奥の模型が、『地中美術館』。)あれから2年経ったんだなぁとしみじみ思ってみたり(笑)。地中美術館(写真) 、思ったより泥臭そうでステキです。直島は機会があれば何度でも行きたい島なので、そのうち行って見たいです。
余談:直島に行ったときに自分が2歳過ぎまで生活していた建物に今も住んでいるおばちゃんに会いに行きました。(親が知り合いなので。)といっても、自分は全く記憶がないので、顔も分らず建物の場所も分らない状態。でも、建物の立地が凄過ぎて場所を間違うことはなかったのですが(笑)。ちなみに、その建物は崖の下にあり、アプローチは2階レベルから(ちょっとかっこよいかも)。そんでもって海まで徒歩0分。というか15歩くらいで海という好立地?!(爆)。台風の時は、波が凄い勢いで建物に襲いかかるというおまけ付き。もちろん窓は強化ガラス(笑)。
そんなわけで、建物の場所は分ったのですが、自分の記憶にないおばちゃんに、なんて挨拶すればよいか戸惑いながら、勢いのみで行くも、近くに住んでいるらしきおじさん曰く、不在とのことで引き返すことに・・・。
暫くすると、そのおじさんがバイクで物凄い勢いで追いかけてきて、おばちゃんがいないと思っていたら、いたと教えてくれて、無事おばちゃんとの再会?!を果たすことに(笑)。おばちゃんは、気さくな明るい方で趣味も多彩で、ひたすら楽しそうに話をしてくれました(笑)。また機会があればおばちゃんにも会いたいなぁ・・・。

関連LINK:
Benesse Art Site Naoshima
料金・空室情報
島唯一の手打ちうどん専門店 山本うどん店
家プロジェクト/『角屋』[Sea of Time'98]
涼味満点の海中美術展[幻想資料館経由]
地中美術館

地中美術館の全景(同館提供)


番外LINK:
エキスポタワーに雷直撃!!
エキスポタワーと雷サマ!!
※エキスポタワーは2003年3月に解体されました。
クラウス17さんによるエキスポタワーの【解 体 観 察 写 真 日 記】
※↑8ヶ月間ほぼ毎日定点観測されています。ちょっと感動したのでメモしておきます。

逆リンク:(リンクありがとうございます!!)
★究極映像研究所★香川県直島『地中美術館』オープン