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●コストニツェ(墓地教会)
この教会には14世紀に大流行したペストや、15世紀初頭のフス戦争時に亡くなった方々の約4万体もの遺骨が納められています。現在の骨を素材とした装飾の数々(シャンデリアや顕示台、シュヴァルツェベルグ家の楯型の紋章等)は1870年からチェコの木彫士フランテーシェック・リントによって作られたものです。(詳しく知りたい方は『Cheskiss』さんの『骸骨礼拝堂』に詳しい解説が記載されています。)

チェコ旅行の際に、プラハから電車で1時間かけて『コストニツェ(墓地教会)』のあるクトナーホラに行きました。訪問時に写真を多数撮ってきたので、その中から50ピックアップして写真集にしたので、興味がある方はどうぞ。(※『コストニツェ』に行く予定がある方は、楽しみが半減するので見ないほうがよいです。)

写真集:
コストニツェ(墓地教会)写真館
※写真をクリックすると拡大します。さらにクリックするともっと拡大します。

お薦め画像
http://4travel.jp/traveler/unun/pict/10143075/src.html
http://4travel.jp/traveler/unun/pict/10143087/src.html
http://4travel.jp/traveler/unun/pict/10143092/src.html

コストニツェ(墓地教会)』は、チェコシュールレアリスト、ヤン・シュヴァンクマイエルのドキュメンタリー風の映像作品に使われたことでも知られる教会で、プラハからも行きやすいので、ヤン好きなら行ってみたい場所だと思います。
自分もシュヴァンクマイエルの『コストニツェ』を観て、気になっていたので今回の旅行で足を運んだ訳ですが、正直、ここを訪れたときは少々拍子抜けしていましまいました(汗)。想像よりも空間が狭いし、空間に対する装飾の割合も予想よりも少ない気がしたのです。遺骨に囲まれた空間に恐怖を感じることもなく、ひたすら写真を撮ることに没頭し、多少物足りなさを感じながらも日帰りでプラハに戻りました。
ヤンの『コストニツェ』はインパクトが強いのに、実際の空間ではあまり衝撃を受けることなく残念だったのですが、『コストニツェ(墓地教会)写真館』に画像をアップする為、現地で撮った200枚近い写真の中から50枚に絞込み作業を行っていると、なんともいえない寒気がしてきました(汗)。なんとか、画像のアップを終えて、シュヴァンクマイエルの『コストニツェ』を見直してみたのですが・・・
ヤンの映像は、細かいカットを繋いで構成していて、しかもコストニツェの装飾部分のアップを多用しているので教会の空間の把握が殆ど出来ない。10分半の間、ひたすら映し出される骨の装飾の映像群を浴びせられて、完全にイメージを刷り込まれていたようで、物凄い装飾の教会を妄想していました(汗)。ヤンの映像から空間を把握するのは困難なので、ここを訪れて想像と違うと感じる人も少なくないような気がします。
あと、撮ってきた数多くの写真をモニタ一面に拡大して、高速で写真を開いて閉じる作業は、ヤンの『コストニツェ』を観ている感覚に近いのかもしれません。なぜだか、実際のコストニツェの空間で感じなかったのに、モニタ上で衝撃を受けています(汗)。

今回は時間がなかったので、この街での滞在時間は2時間ちょっとでしたが、クトナー・ホラは、世界遺産、聖バルバラ教会やセドレツの聖母マリア大聖堂のある歴史都市なので、1泊するくらいのゆとりをもって訪問した方が充実した気分を味わえるかもしれません。

●公式サイト『Kostnice Ossuary Beinhaus』
http://www.kostnice.cz/