山椒魚戦争

unun2004-03-28

二日酔いと昨日のショックで、一日家に居ました。休日に一日中家にいるのって、何年ぶりだろう。。。せっかくだから、読みかけだった、カレル・チャペックチェコの作家)の『山椒魚戦争』を読みました。
以下、あらすじを冒頭より引用。

南太平洋のある小さな島に、大山椒魚の群れがひっそりと生きていた。そのすぐれた知能に目をつけた一船長は、水中工事の理想的な労働者として、山椒魚を全世界に輸出することになった。やがて山椒魚が第二の人類としての勢力を強めていくにつれ、海底の彼らは、着々と恐ろしい計画を練っていた。彼らとしても膨大に増えた種族のため、陸地を海に変えて生活空間を獲得しなければならないのであった。そしてある日、人類に、山椒魚からの最後通牒がつきつけられた・・・・・・
(創元SF文庫版冒頭より引用)

『ロボット』という言葉をつくったことでも知られる、カレル・チャペックのSF作品です。SFってジャンルはあまり好きではないんだけど、山椒魚って響きに惹かれました。最初は、なぜ山椒魚??って思って読んでたのに、途中から全く疑問にも思わなくなり、しまいにはかなりリアリティのある話だなぁなんて思ってしまう不思議な作品。山椒魚ってあまり馴染みがない生き物だけに、もしかして。。。なんて空想を巡らす余地があるのかも。
ただ、別に山椒魚じゃなくても、なんでもいいんだと思う。私利私欲の為に増やしたモノ(コト、ヒト、etc.)に、いつの間にか逆襲?!を受けることって、日常生活においても良くあることだし。個人的にも、収集癖のお陰で、溜まりに溜まったモノの逆襲を受けてる最中なもので。。。
山椒魚戦争の最後の結末を参考にして、なんとか対処しなければ。(^-^;)

補足:この作品、出版社によってロシア語からの翻訳だったり、ドイツ語からの翻訳だったりして、いくつかバージョンがあるみたい。その辺りの歴史的な事情とかを調べたり、各バージョンの読み比べをしても面白そう。