【国際アンデルセン賞の受賞者たち展】

  • 開館時間=午前9時−午後5時
  • 高浜市やきものの里かわら美術館
  • 交通:(刈谷市美術館から車で約20分)
  • yahoo!!MAP


『長靴下のピッピ』のアストリッド・リンドグレン、『ムーミン』シリーズのトーベ・ヤンソン、『かいじゅうたちのいるところ』のモーリス・センダック、『すてきな3人ぐみ』のトミ・ウンゲラー、人形アニメーションでも知られるイジー・トゥルンカ…。世界中で愛されている名作を生み出したこの作家たちは、いずれも国際アンデルセン賞の受賞者です。

「子どもの本を通じての国際理解」の理念のもと1953年に設立されたIBBY(国際児童図書評議会)の活動の中、国際アンデルセン賞は1956年に誕生しました。この賞は長らく子どもの本に貢献してきた現存する作家および画家の全業績に対して与えられる国際的な賞です。その選考水準の高さから[子どもの本のノーベル賞]とも言われ、日本からもこれまでに赤羽末吉、安野光雅、まどみちおが選ばれています。

本展では、国際アンデルセン賞の全受賞者を、原書・絵本原画をあわせた365点の資料でご紹介し、半世紀にわたる子どもの本の歩みをご覧いただきます。
(高浜市やきものの里かわら美術館HPより)

ドゥシャン・カーライとイジートゥルンカの原画が展示されているので『イジートゥルンカ展』の前に行ってきました。ドゥシャンカーライの方は、『ベニスの商人』6点、『 真夏の夜の夢』 5点の計11点の展示でしたが、水彩の各色の重なりにより生み出される幻想的な色彩がどれも素晴しく、昨日見た版画とはまったく異なる魅力を堪能できました。あと、日本語版は絶版になってしまった『アリス』の原書等の絵本も数点ありましたが、直接見ることは出来ず残念。ショーケースを割って直接見たい気分でしたー。
あと、イジートゥルンカに関しては、完全に拍子抜け。絵本数点と絵は5点のみの展示。しかも、そのうち3点は複製画になるので正直物足りなかったです。トゥルンカ作品だけを目当てに行く方は要注意です。

原書・絵本原画をあわせた365点もの資料が展示されていたので、知らない作品に出会えたのは収穫でしたが(特に日本の作品)、作品が多すぎて『イジートゥルンカ展』とのハシゴはちょっとキツイ気がしました。あと、図録も各作家や画家のプロフィール集で、展示されていた原画などは収録されていないので残念でした。(ちょっと迷ったのですが結局買いませんでした。)