『シュヴァンクマイエル映画祭2004』トークショ−

第1回トークショー
会場:シアターイメージフォーラム
時間:18:00〜 
ゲスト:吉野朔実(漫画家)+くまがいまき(チェコ映画)

くまがいまきさんが司会進行役で、吉野さんにシュヴァンクマイエルに関する質問をする形でトークは展開されました。


以下、簡単にメモしておきます。(記憶力が良い方ではないのでその辺も加味して読んで頂けると幸いでございまする。)

くまがいさん(以下K)『シュヴァンクマイエル作品との出会いは?』
吉野さん(以下Y)『イメージフォーラムクエイ兄弟の特集上映を観たときに「ヤン・シュヴァンクマイエル(ヤン・シュバンクマイヤー)の部屋」という作品の上映もあり、ヤン・シュヴァンクマイエル(ヤン・シュバンクマイヤー)とは一体誰なのか気なっていました。その後、シュヴァンクマイエルクエイ兄弟の師匠だということが分かり、作品を観てみたいなと思っていたらたまたまテレビで『アリス』が放送されていたと。その時観たのが最初です。クエイ兄弟の作品は、絵が綺麗というか芸術的な感じ、シュヴァンクマイエルの作品はもっとドロドロしている感じがします(笑)。』
K『ヤン・シュヴァンクマイエル作品のお薦めは?』
Y『「悦楽共犯者」ですね(笑)。こんなバカバカしいことを真剣にやっている人がいるなんて(笑)。とても笑えました。』
K『オテサーネクはあまり好きではないようですが、どうしてですか?』
Y『ちょっと飽きちゃいました。作品に出てくるの、ただの木ですよね(笑)。シュヴァンクマイエルなら木から釘が生えたりしてくれないと(笑)。』
K『短編のお薦めは?』
Y『「家での静かな一週間」ですかね。短篇作品なのに長篇くらいの密度がありますよね。あと「庭園」とかも好きです。アニメーションの技法が用いられていない実写作品なのですが、表現の仕方がうまいなと。あと「フード」なんかも面白いと思います。』
K『「フローラ」とかはどうですか?1分くらいの作品で、ベットに縛られた野菜で形づくられた人体がどんどん腐敗していく作品ですが。』
Y『ピーター・グリーナウェイの「ズー」にそんな感じのシーンがありますね。ちなみに「ズー」に出てくる双子の学者は、クエイ兄弟がモデルらしいですよ(笑)。その辺の方々は、いろいろ繋がっていますね。』
K『以前シュヴァンクマイエルが来日したときに、クエイ兄弟との関係を尋ねると「作品の方向性は違うけど、彼らとの関係は保たれているよ。」と回答がありました。実際繋がっているようです。ちなみに、クエイ兄弟は、シュヴァンクマイエルの作品に音楽協力として参加していたりします(「悦楽共犯者」)。』
K『吉野さんは映像とか撮ってみたいと思いますか?』
Y『ないです。動いているものを扱うのは苦手です。自転車より早いものを扱うのは無理だと思います(笑)。でもコマ撮り作品は、モノを少しづつ動かしてワンカットづつ撮っているのがいいですね。自分ではやろうとは思いませんが(笑)。』

K『今日はありがとうございました。現在、シュヴァンクマイエルは新作を制作中で、来年辺りには公開されると思います。』
(※不確かな部分も多々あるので、無断転写・転載・複製はお控え下さいー。)

シュヴァンクマイエル映画祭2004トークショー
関連LINK:@niftyCINEMA【Super Report】[写真有り]
第1回7/17日[土]18:00〜 
ゲスト:吉野朔実(漫画家)+くまがいまき(チェコ映画)
「ヤン・シュヴァンクマイエル映画祭2004」トークゲストに漫画家の吉野朔実さん!

シュヴァンクマイエル映画祭2004】トークショー
NEXT(id:unun:20040724#p5)
ゲスト:山村浩二(アニメーション作家)

関連LINK:
『■シュヴァンクマイエル映画祭開催!!』@★究極映像研究所★
↑↑↑こちらに色んな方からのレポートが集まることを願っています。自分も出来ることは限られますが、情報を提供させて頂きたいと思っています。