荒井和五郎(計101分)

歯科医という本業を持ちながら1939年にデビュー、続いてオペラ「蝶々夫人」をベースにした気品ある影絵映画『お蝶夫人の幻想』を発表し、当時の動画界を驚かせた異色のアマチュア作家荒井和五郎(1907−1995)。彼を影絵の世界に導いたのは、ロッテ・ライニガーによるドイツの名作『アクメッド王子の冒険』(1926年)だったという。相棒飛石仲也とともに一作毎にその幻想的な作風を深化させていったが、飛石の戦死を契機に引退した。なお『お蝶夫人の幻想』では作詩・作曲・独唱を伝説の歌手三浦環が受け持っている。
お蝶夫人の幻想(‘40・12分・16mm・白黒)
影繪映画 ジャックと豆の木(‘41・15分・16mm・白黒・無声)
影繪映画 かぐや姫(‘42・25分・16mm・白黒・無声)
ニッポンバンザイ(‘43・11分・35mm・白黒)
マッチ賣りの少女(‘47・10分・35mm・白黒)
椰子の実(‘47・10分・35mm・白黒)
お花のおひめさま(‘48・18分・35mm・白黒)
日本アニメーション映画史より)

影絵関係LINK:
【プリンス&プリンセス】
シネセゾン渋谷にて8/7(土)先行モーニングショー公開、
9月レイトショー公開予定
監督:ミッシェル・オスロ (『キリクと魔女』)
声の出演:原田知世/松尾 貴史
1999年/フランス/70分/ヨーロピアンビスタ/ドルビーSR
【藤城清治の世界 光と影のシンフォニー】( 『sugarcubes』経由
場所:東京写真美術館
日程:2004年7月17日(土)〜9月5日(日)
サイン会:8月15・21・28・29日 15時〜
関連: 【藤城清治 影絵の世界】