MONSTERアニメ第37話放送
- 日本テレビ*1
- 深夜:12日1:26〜1:56
- 第37話:『なまえのないかいぶつ』
- 原作:浦沢直樹
- 公式サイト:http://www.ntv.co.jp/monster/
[01/17追記]
『なまえのないかいぶつ』は、MONSTERの中でかなり重要な位置づけのチェコの絵本のタイトルです。以前書きましたが、原作の方の『なまえのないかいぶつ』は、あまりチェコの絵本という感じがしないなと思っているのですが、SPOONという雑誌のチェコの絵本特集(JUNE.2003/No.16)を読んでいると、こんな記述がありました。
チェコの”絵本”の挿絵は大きく分けると子供に受け入れやすい『くっきりとした線で描かれた、はっきりとした色合い』のタイプと大人でも楽しめる『やわらかい線で描かれ、繊細な色合い』の2タイプになるのですが、(以下略)
(『SPOON(JUNE.2003/No.16)2003年、絵本の旅』より一部抜粋)
例外はあるので、一概には言い切れないのですが、自分も大きく分けるならこの2タイプに分類できると思います。細いペン画の上からはっきりとした色合いで繊細なグラデーションで描かれた『なまえのないかいぶつ』(カラー版)は、やはり、この2タイプのどちらにも属さないような気がします。要するにあまりチェコっぽくないというのが、素朴な感想なのです。
この絵本が、アニメの中でどのように描かれるのか注目しながら第37話の『なまえのないかいぶつ』を観たのですが、アニメ版の方では『やわらかい線で描かれ、繊細な色合い』タイプで描かれていて、チェコっぽかったです。(完全に主観で書いているので参考までに。)セルアニメだと輪郭がはっきり描かれてしまうところを、全体的にぼやかし柔らかいタッチで表現していました。原作を見た事がなければ、もっと凄いアニメーションはあるよって言われてしまうかもしれませんが、原作の絵本の表現に多少物足りなさを感じていた自分にとっては、アニメ版の方は拘って表現しているように感じました。
お住まいの地域によっては、第37話の『なまえのないかいぶつ』が今夜(1/17深夜)放送されるところもあるので、気になる方はチェックしてみて下さいませ。
関連:
●ミコラーシュ・アレシュ
※『なまえのないかいぶつ』は、チェコの画家、ミコラーシュ・アレシュの画風を真似たという噂があります。このことの根拠が分らないので、知っている方は教えて下さいませ。
●ミコラーシュ・アレシュ作『未来のプラハの栄光を予言するリブシェ』
[旧市街市庁舎内の広間]