2005チェコ映画祭

●2005チェコ映画祭
期間:2005年8月30日(火)−9月9日(金)の10日間 (9月6日は休み)
(1日3回−4回 計30−35回の上映)
会場:東京都写真美術館(映写ホール)http://www.syabi.com/

愛知万博(愛・地球博)の関連行事の一つとして、東京で開催されます。
1965年以降のチェコ映画の中から選ばれた代表作約20本を一挙上映するものです。上映作品はカルロヴィヴァリ国際映画祭での受賞作品あるいはオスカーを受賞・ノミネートされた作品等、半数は本邦未公開作品となる見込みで、現在字幕製作中です。
これだけの優秀作品を集めたチェコ映画祭は日本では始めての試みでもあり「2005年日本・EU市民交流年」の行事として公式登録されています。
上映作品、入場料など詳細は追ってお知らせします。
(『http://www.czechfriend.jp/event/event.htm』より)

関連:東京都写真美術館スケジュール一覧2005
http://www.syabi.com/schedule/schedule.html


愛知万博で開催が噂されていた『チェコ映画祭』は、東京都写真美術館で上映されるようです。上映作品の詳細がまだ出ていないのですが、半数は本邦未公開作品とのことなので、この機会を逃すと2度と観られない作品もあるはず。出来る限り足を運びたいと思っているので、この時期にアニメーションの上映が重ならないことのみを祈ります。去年の夏はシュヴァンクマイエル映画祭の会場、イメージフォーラム日本アニメーション映画史のフィルムセンターをひたすら往復して、かなりキツかったので今年はのんびり鑑賞したいのです(笑)。

関連:世界一小さな映画祭『チェコ映画祭2005』(2005.2.11-2.12)
http://www.i-love-cinema.org/

↑↑2月に行われたチェコ映画祭です。世界一小さな映画祭とのことでしたが、お客さんの入りも良い充実した映画祭でした。どの作品も見所がいろいろあり興味深いものばかりでしたが、ヤン・フジェベイク監督の『居心地のいい部屋』とウラジミール・ミハーレク監督の『晩秋』がお気に入りです。

【以下某所に書き込んだ感想をコピペ】
ヤン・フジェベイク監督の作品は人気が高いようで、口コミの評判からなのか『居心地のいい部屋』は満席でした。作品を観て納得。人に薦めたくなるような映画です。
この作品にはプラハの春を背景にした重いテーマが潜んでいるので時折しんみりと考えさせられる場面もあるのですが、当時の複雑な人間関係の縮図を多彩な登場人物に投影させユーモラスなタッチで描いているので、観ていてとても暖かい気持ちになれる映画でした。この映画を楽しみにしていた方々で埋め尽くされた会場はとても雰囲気が良く、常に笑いに溢れていて映画館で映画を観ることの面白さを久々に味わうことができました。
あと、ウラジミール・ミハーレク監督の『晩秋』もお気に入りです。
老夫婦(いつまでも好奇心に溢れ、悪戯心を忘れない茶目っ気のある夫と、理想的ナ葬儀を追求しながら高い葬式代をコツコツ貯める堅実な妻)の生活をほのぼのと描くチャーミングな作品です。背景には、ビロード革命後の年金価値の低下などの、深刻な老後の問題もあるようで、いろいろ考えさせられる場面も多かったのですが、元気で魅力的な老夫婦の姿に思わず微笑んでしまう素敵な作品でした。