現代スロヴァキア版画展


精緻な描写と、尽きることのない想像力を感じさせる物語性。
クオリティの高い絵本や蔵書票で知られるスロヴァキアは
版画王国でもあります。
代表的な新旧5作家の魔術的世界をご覧下さい。
 
(出展作家)
★アルビン・ブルノフスキー ★ドュシャン・カーライ 
★カロル・オンドゥレイテュカ ★カミラ・シュタンツロヴァー 
★カタリーナ・ヴァヴロヴァー 


名古屋ユースホステルに15時過ぎに到着しチェックイン。その後、休む間もなくid:sugarcubes さんから教えて頂いた、『現代スロヴァキア版画展』をやっているギャラリーアートグラフへ歩いて約30分くらい掛けて行きました。(ホントは20分くらいでいける場所だったのですが、間違えて通過してしまいました。ちょっと分りにくいので行く予定の方は上のYahoo!!map上のポイントを参考にしてみて下さい。)
ギャラリーは12坪くらいの細長のスペースで、ブルノフスキーとお弟子さんのオンドレイチュカ、ヴァヴァロヴァー、そしてドゥシャン・カーライと奥さんのシュタンツロヴァーの作品が40点くらい展示してありました。ブルノフスキーとドゥシャン・カーライの作品は画集で見たことがあるのですが、実物を見るのは今回が初めて。
すべてが緻密に計算されているかのような壮大で神秘的な世界のブルノフスキー、描いているうちにイメージが膨らんでいるようなグロテスクなユーモアに溢れるドゥシャン・カーライの作品。この2人の要素を持ち合わせているようなシュタンツロヴァー。ブルノフスキーの流れを組みつつ、独特な色使い等、新しい要素も織り交ぜているヴァヴァロヴァー、緻密な心理描写を継承しているオンドゥレイチュカ。スロバキアの各作家が創り出す版画の緻密描写を、ルーペで拡大したり、離れて見たりしながら飽きることなく鑑賞。
他にも、フランスやロシアの作家さんの版画を見せて頂いたり、ブルノフスキーの自邸の写真(特に木の断面に描かれた作品が素晴しい)や、カーライ夫妻の写真やカーライの新作(某童話の挿絵)の写真(凄いクオリティ!!)等、色々見せて頂いているうちに閉館時間の18時を20分くらい過ぎていました。(苦笑)
カーライの挿絵の童話集は是非日本語版を出してもらいたい!!出たら買います!!あと、原画の展示もお願いします!!(と無謀にもお願いしてみる)

id:sugarcubes さんから教えて頂いたこと、宿泊したユースからアクセスしやすかったこと、いっしょに行ってくれた友達が物好きだったこと・・・一つでも欠けたら行けなかったと思うととっても不思議な体験でした。


参考:スロヴァキア版画(展示されている作品とは異なります)
ドゥシャンカーライ
アルビン・ブルノフスキー

こういうテイストの作品に興味がある方は行ってみてください。実物はもっともっと緻密でおもしろいですよ。