フランスアヴァンギャルド映画

■プログラムA
月世界旅行ジョルジュ・メリエス/10分/1902
【ジュピターズ・サンダーボルト】ジョルジュ・メリエス/3分/1903
【マジック・ランタン】ジョルジュ・メリエス/3分/1903
【人魚】ジョルジュ・メリエス/3分/1904
【狂熱】ルイ・デリュック/30分/1921
【微笑むブーデ夫人】ジュルメーヌ・デュラック/26分/1923
【幕間】ルネ・クレール/14分/1924

■プログラムB
【バレエ・メカニック】フェルナン・レジェ/11分/1924
【メニル・モンタン】ディミトリ・キルサノフ/25分/1925
【時のほか何物もなし】アルベルト・カヴァルカンティ/30分/1926
【アネミック・シネマ】マルセル・デュシャン/8分/1926

A〜Cプログラムまで3本すべて見る気満々で、イメージフォーラムに向かったのですが、サイレント(無音)上映に見事に撃沈、完敗してしまいました。鑑賞途中に物凄い睡魔に襲われ、A,Bプログラムの長めの上映作品(20〜30分)のものは、殆ど、うとうとした状態での鑑賞になってしまった為、これ以上の鑑賞は難しいと思いプログラムCを観るのは断念しました。
自分が無知だということが敗北の最大の原因なのですが、長めの上映作品(20〜30分)のものは、どれも淡々とした展開で、音声はないし、途中出てくる文章もうとうと状態では頭に入らず、(というかフランス語で分らないので、ストーリーを追うことができませんでした〜)映像もそれほど変わった表現がされているように思えなかったので、どこがアヴァンギャルドがさっぱりわかりませんでした。(苦笑)途中から割り切って、観たい作品に備えて寝てました。(ごめんなさい)寝不足状態で挑んだのがそもそもの間違いなのですが、ここまで睡魔にやられるとは思いませんでした。(苦笑)
一方、観たかった上映時間が短めの作品(3〜14分)はとても楽しく鑑賞することが出来ました。プログラムAだとジョルジュ・メリエスの『月世界旅行』等の上映作品とルネ・クレールの『幕間』。これらはトリック撮影を駆使したつくりになっていて、サイレントながら『笑い』が含まれている為、思わずクスクスと笑っていました。
プログラムBは『笑い』はないものの、いろんなモンタージュを駆使したフェルナン・レジェの『バレエ・メカニック』と幾重にも重なった同心円がそれぞれ異なるスピードで廻り続けるマルセル・デュシャンの『アネミック・シネマ』が印象的でした。
フランスアヴァンギャルド映画をまとめて観るのは今回が初めてで、感想を書くにもボキャブラリー不足でどうにもならない状態なので、面白さが上手く表現できないのですが、短編作品(3〜14分)には自分好きなトリック映像やモンタージュを駆使した感じのものが多く機会があればまた観たいと思います。また、今回プログラムCが観れず、来週も別の予定がありイメージフォーラムに足を運べないのですが、このプログラムに含まれる『アンダルシアの犬』のDVDを所有しているので、良い機会なので再度観てみようと思います。
余談(嘆き):願わくば、AとBプログラムの20〜30分の作品を除いて、短編作品(3〜14分)のみでプログラムを組んでもらいたかったです〜。

関連リンク: 
フランスアヴァンギャルド映画
世界初のSF映画「月世界旅行」 (1902年)
ジョルジュ・メリエス作品集A(1902〜1905年)
ジョルジュ・メリエス作品集B(1905〜1907年)
ジョルジュ・メリエス作品集C(1907〜1912年)
おまけ:http://d.hatena.ne.jp/unun/20040606