政岡憲三[計121分]

unun2004-07-11

この夏は、『シュヴァンクマイエル映画祭2004』にひたすら通うつもりだったのですが、政岡憲三さんのプログラムを観て、気持ちがかなり揺らいでいます〜。(笑) 作品の中で流れる曲が印象的な政岡さんの『くもとちゅうりっぷ』をもう一度観たいと思い、東京国立近代美術館フィルムセンターに足を運んだのですが上映が始まってビックリ。しょっぱなの『難船ス物語 第壱篇 猿ヶ嶋』から笑いっぱなし。(笑い上戸なので。)『くもとちゅうりっぷ』と『桜(春の幻想)』は笑いどころナシなのですが、他の作品キャラの動きとギャグ?!がおかしくて、クスクス笑い連発。(ちょっと大げさです。)会場の雰囲気もよく、結構席数多いのに(何席くらいだろう。後で調べます。)8割近く埋まっていて、年配の方から若者までいっしょになってクスクス笑っていましたよ。(笑)かなり満喫。これで500円ってホントにいいのかなぁと余計な心配をしてしまいましたよ。
今年の夏は凄いことになりそうな悪寒。『シュヴァンクマイエル映画祭2004』と『日本アニメーション映画史』のプログラムを眺めているとかなり無謀な計画が浮かんできますた〜。(危け〜ん)
余談:ネコより犬好きなのですが、トラネコのトラちゃんにメロメロぎみw。

若き日は時代劇俳優でもあった政岡憲三(1898−1988)は、セルを日本に導入し、初のフィルム式トーキー『力と女の世の中』(1932年)を生み出して、国産アニメ近代化の立役者となった。その代表作は、てんとう虫の少女を意地悪なクモから助ける花の物語『くもとちゅうりっぷ』、そして花と蝶のリリカルな世界を描いた戦後アニメの第一声『桜』である。とりわけ戦時下にありながら詩情に満ちた前者は、今も国産アニメの金字塔として揺るぎない評価を得ている。常に優雅さをたたえた政岡の作風は、敗戦後の浮浪児の問題から着想した「トラちゃん」シリーズにも活かされた。なお『茶釜音頭』は可燃性35mmプリント(トーキー)と16mmプリント(無声)をもとに、プラネット映画資料図書館の協力を得て新たに作成された最長版。

◇難船ス物語 第壱篇 猿ヶ嶋(‘30・24分・35mm・白黒・無声)
◇茶釜音頭(‘34・10分・35mm・白黒)
◇べんけい対ウシワカ(‘39・7分・35mm・白黒)
◇フクチャンの奇襲(‘42・11分・35mm・白黒)
◇くもとちゅうりっぷ(‘43・15分・35mm・白黒)
◇桜(春の幻想)(‘46・8分・35mm・白黒)
◇すて猫トラちゃん(‘47・21分・35mm・白黒)
◇トラちゃんと花嫁(‘48・15分・35mm・白黒)
◇トラちゃんのカンカン虫(‘50・10分・35mm・白黒)
(日本アニメーション映画史HPより)


[7/25追記]