『ムーミン谷の素敵な仲間たち展』

unun2004-07-31

土曜は仕事が入ってしまった為、近代美術館フィルムセンターへ行くのを断念。1時間30分くらい時間がとれそうだったので、ちょっと気になっていた「ムーミン谷の素敵な仲間たち展」に行ってきました。
大丸ミュージアムに着いたのは16時頃。土曜ということもあって、予想以上に混んでいました。会場は『芸術家としてのトーベ・ヤンソン』、『ムーミントロール』、『風刺雑誌「ガルム」(1939〜1953年)』、と3つに分かれていて、作品総数も222点と予想以上に多くて充実していました。自分が会場に入ったときは、『ムーミントロール』のコーナーが物凄く混んでいたため、順路に従って鑑賞することを断念し、一番観たかった『風刺雑誌「ガルム」(1939〜1953年)』のコーナーへそそくさと移動し、念入りに鑑賞。政治的なメッセージやユーモアに溢れる表紙を堪能。ガルム犬がいい味だしています。あと、ムーミンの登場キャラがところどころにいるのを発見するのも面白かったですよ。
ガルムのコーナーを堪能した頃には、若干『ムーミントロール』コーナーが空いてきたので、空いているところからランダムに鑑賞。1930年代から1945年頃に描かれたムーミンはかなり新鮮で、この頃のムーミンは作品ごとに形、表情が異なる危うさが魅力的。1945年頃に描かれた尖った感じのムーミンには変な愛着が沸いてしまいました。あと、1934年の『初期ムーミン挿絵』という絵は、ムーミンファン驚愕の悪に満ち溢れたような作風で、ちょっと笑えました。ホントにムーミン??と疑いたくもなりました(笑)。1946年以降のムーミンの作品たちは、安心して見られるものばかりなので、時間にゆとりがあればゆったりまったりと鑑賞したい感じ。あと、『ムーミントロール』コーナーの中央に展示されていた、谷口千代さんという方が造られたムーミントロール人形が凄く良かった。最初は、谷口千代さんって誰だろう??なんて無知ぶり発揮して???てな感じだったのですが、物凄く精巧に造られていてどの角度から見ても飽きないくらいステキな作品たちなので、説明を読んでみると、谷口さんがトーベヤンソンに毎年、プレゼントしていたものだそうです。この人形に喜んだトーベ・ヤンソンから谷口さんに喜びの手紙が送られていて、その手紙も展示されていましたよ。凄い!!
人形は図録の写真で見てもいまいち良さが伝わってこないのですが、直に観ると、小物とかも丁寧に造り込まれていて、ひとつひとつに世界観が造りだされているので、観ていて全く飽きなかったです。じっくり観すぎて、予定の時間をオーバーしそうになっていたので、そそくさと退散しましたが、入場券の半券を8階のレジのところに持って行くと先着1000名に3つ折のムーミンのカード?!(右上写真。分りづらいかもしれませんが、左側は開いた状態。右側は閉じた状態。)を貰えるとこのことで、時間がないのに、ちゃっかり頂いて帰りました(笑)。